おはようございます。
今週一週間のお天気をみていると、雨マークもなく気温もここ数日ほどではないにせよ、かなり暑くなりそうです。

小型の扇風機を持ち歩いている女の子をよく見かけます。
電車の隣の席からくる涼しい風が気持ちいいなと思っていたら、横に座っている女の子が顔に扇風機をあてていました。
テレビのニュースで知ったのですが、扇風機を持ち歩く女の子は、十代の子が多いらしいです。

鰻を買った時に、お店で団扇をもらいました。
小型扇風機からすると、もう忘れられかけた存在のようにも感じましたが、無いよりましとパタパタ仰げば、やっぱり涼しいです。
団扇は平安貴族の間では、涼をとるばかりではなく、日差しを遮るために顔を隠したりするのに用いられたそうです。

団扇だけでなく、風鈴、金魚鉢、簾…。
くらしのなかには、涼を感じ暑さ凌ぎをするための工夫がいろいろありました。
エアコン一辺倒となった今は、これらのものが
だんだん忘れさられたようにも感じます。
この暑さに対抗できるのは、もうエアコンだけなのかもしれません。

でも久しぶりに団扇を手に取って、昔ながらの涼のとり方を懐かしく感じました。
窓辺の風鈴がチリンチリンと音を鳴らす。
畳の部屋に置かれたお盆の上には冷たいお茶に、さりげなく団扇がある。
そんな便箋と封筒を買って、懐かしい方にお手紙でもしたためたいなと思いました。