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  • 営業時間:9:00~翌4:00|
  • オススメ価格帯: 120分27,000円

さゆり 30歳

  • 本日出勤~
  • 2023/04/12 23:26最終話「おやすみ。○○○○○くん」


    先へ先へと期待に鼻を膨らます俺に果実が次に紡いだ言葉は、なんとも残念なひとことだった。


    「なんてね。着てましたー!」


    答えにたどり着くよりも先に、先輩の手が止まる。

    真相はわからないままだが、口元をぷるぷると震わせ頬を膨らましている様子を見るに、どうやらからかわれていたらしい。


    「…今は令和ですからね、当たり前じゃないですか。いつの時代の人間ですかあなたは」


    淡い気持ちを抱く相手からの何かを確かめられるようないたずらに、気持ちを遊ばれたような気がした俺はつい悪態をついてしまう。

    「ごめんごめん」と笑うその顔からは先ほどまでの色気に染まった表情は消えて、いつもの明るい先輩に戻ったようだった。


    「からかいすぎちゃったね。もう遅いし昼間倒れたんだから今日は早めに寝な」


    促されて時計に目をやると、普段であればもう布団に入っている時間になっている。

    トークバラエティもいつの間にやら終わって、夜のニュース番組が始まっていた。


    「先輩は、」


    言いかけたところでそっと先輩の人差し指が唇に触れた。


    「酔いがさめちゃったからもう少しひとりで飲むよ」


    ふふ、と息を漏らすように笑った先輩に肩を押され、ひとり寝室へと追いやられてしまう。

    並んだダブルベッドの片側だけが、自分が寝ていた時のまま乱れている。


    「おやすみ。意気地無しくん」


    そう肩越しに囁かれて振り返ると、一瞬だけふくらみの先端がちらりと覗いたような気がしたが、すぐに戸を閉められてしまった。

    ここで戻って先ほどの続きをと勢いに任せて迫ったら、先輩はどんな顔をするだろうか。

    優しい先輩のことだから、もしかすると笑って受け入れてくれるかもしれない。

    ただ、ここで戸を開けられたのが先輩の旦那さんで、開けられずに未練たらしく壁になった戸を見つめたまま立ち尽くすのが俺なのだ。



    きっと明日の朝になっても、ダブルベッドの片側は綺麗なままだろう。

    憧れに期待ばかりして何も出来なかった後悔に背を押されベッドに飛び込むと、目に焼き付いた彼女のふくらみを思ってひとりシーツを乱すことしかできなかった。



    細く明かりの漏れる戸の向こうからは、静かにグラスを置く音だけが聞こえる。


  • 2023/04/12 21:04第5話「確かめてみる?」


    食事の前からつけっぱなしになっているテレビからは、先のスポーツイベントで話題になっている監督がトークバラエティに出ている様子が流れている。


    「でねー、最近可愛がってる後輩がいるらしいんだけどー、絶対女の子だし絶対若くて可愛い子だと思わない?」


    あれから日本酒の四合瓶をほとんど先輩が空けてしまい、仕方なくお土産のつもりで買った枇杷のワインを開けている。

    グラスに注ぐと白ワインよりも黄みがかっていて、甘い香りとまろやかな舌触りが心地良い。


    「今日も突然出張だなんてさー、嘘ばっかだよー」


    もうこの話も3回目だ。

    たくさん聞いて欲しい話があると言いながら、どんな話題からでも着地点は旦那さんの話になるのが先輩の可愛いところでもあると思う。


    (それだけ想っていながらも愚痴を言いたくなるなんて、結婚って大変だな)


    旦那さんとも面識があるし、なんならその可愛がってる後輩もたまたま俺の高校時代の同級生で体格のいい男だということは知っているのだが、ここでそれを言っても話がややこしくなりそうなのであえて言わないでいる。

    適度に相槌をうちながら監督の意外な一面や選手の活躍ぶりを紹介している番組を眺めていると、左肩にずしっと重さを感じた。


    「後輩くん、聞いてる?」


    振り向くと、いつの間にかなくなっていた距離と少し下から見上げる潤んだ視線にドキリとしてしまって、返事を忘れて見つめ返してしまう。

    一瞬、時間でいえば2秒かそこらだろうか、ほんのわずかな時間の沈黙。

    慌てて「あー、うん」と間の抜けた返事をすると、先輩は後ろに倒れ込んでけらけらと魔女のように笑う。


    「ねーちょっと、後輩くん顔真っ赤!」


    お酒を飲んでいるうちに着崩れてしまったであろう胸元と、横になった拍子にめくれた浴衣の裾から覗く生脚が照明に照らされて、手に持ったワイングラスの中身よりも甘く濃厚そうに見える。


    「…まあ、酒飲んでるんで」


    声が掠れてしまった。

    お酒の合間に水分を取りながら自分のペースで飲んでいるのに、なぜかひどく喉が渇く。


    「知ってる?昔の人って浴衣の下に何も着てなかったんだって」


    視線に気付いてしまったのだろうか。

    唐突にそんなことを言い出すと、先輩はにやりと口の端を吊り上げいたずらに笑う。


    「確かめてみる?」


    誘うように浴衣の襟に手を滑らせると、もう答えがわかってしまいそうだった。


    悪魔のような言葉で惑わす彼女の濡れた唇は、まるで熟れた赤い果実のように見えた。


  • 2023/04/12 18:53第4話「後輩くーん、起きてる?」


    あれからどれくらいの時間が経ったのだろう。

    薄暗い部屋で目が覚めると、締め切られた障子の向こうにはぼんやりと明かりが灯っていた。

    戸をへだてた隣りの部屋からは、テレビのニュース番組が控えめな音量で聞こえてくる。

    起こさないようにしてくれていたのだろう。

    先輩のさり気ない気遣いに安堵感を覚えると、備え付けの内線が鳴った。


    「後輩くーん、起きてる?」


    しばらくの応答の後、コンコンと戸を叩きながらかぶせるように先輩の声が聞こえる。


    「今さっき起きました」


    「よかったー!ご飯の時間だって!食べられそー?」


    「はい、大丈夫です。先に部屋へ入っていてください」


    どうやら2時間ほど寝ていたらしい。

    急いで起き上がると先ほどまでくらくらしていたのが嘘だったかのように体がすっきりとしていた。

    今度は失敗しないようおろしたてのボクサーパンツをしっかりと身につけ作務衣に着替えると、既に炭火の香ばしい香りが漂ってきているダイニングへと向かった。







    「あー、美味しかったねー!」


    地元の海鮮や野菜をひとつひとつ丁寧に炭火で焼かれた豪華な食事を終えてリビングへ戻ってくると、テーブルの上には既に先ほどから楽しんでいたであろう跡が見える。

    食事中にもビールを楽しんでいたが、どうやら俺が寝ている時からひとりで飲み始めていたらしい。

    そういえば声をかけてきた時の先輩の声色は、普段の飲み会で聞き覚えのある間延びしたなんとも甘ったるいものだった。


    「飲むよね?飲めるよね?飲もーよー」


    こうなった時の先輩は、イエスしか望まないし言わせないことが経験上わかっているので俺は二つ返事で応える。

    幸いにもずっと休んでいたおかげで頭はすっきりしていたし、何よりまだほとんどこの旅を楽しめていないので、これからの長い夜を楽しむ上で欠かせないことだろう。


    「聞いて欲しいこといっぱいあるんだからねー」


    先輩はにこにこと嬉しそうにソファに腰を下ろすと、最初からふたりぶん用意してあった小さなグラスに日本酒を注いで押し付けるように差し出してきた。


    (…元々飲ませる気満々じゃないか)


    「はいはい、聞きますよ」


    カチリと小さく乾杯すると待っていましたと言わんばかりの勢いで話し始めるが、すぐに口をつぐんでしまった。

    お酒が入った先輩は言葉を確かめるようにゆっくりと話をするのを俺は知っている。


    水色の花が描かれた白い浴衣を纏った彼女のとなりに深く腰を下ろすと、クッションひとつぶん離れた距離から次の言葉を待った。


  • 2023/04/12 16:54「見てないからね」


    「おーい、後輩くん。大丈夫?」


    そよそよと吹く風の向こうから、先輩の心配そうな声が聞こえる。

    背中にひんやりと固い感触を感じながら目を開けると、見た事のないアングルからの先輩が飛び込んできた。

    ぱたぱたと手で仰ぐたびに優しく揺れるふくらみと、こちらへ伸ばした両脚の隙間から見える小さな布の面積に頭が追いつかないままぼーっと見上げていると、先輩が顔を覗き込んでくる。


    「よかった、目さめたんだね」


    願わくばこのまましばらく眺めていたかったのだが、安堵する先輩を見て事の顛末を思い出した。


    「すみません、ご心配おかけしました」


    縁側でしばらくのんびりした後、先輩に誘われてサウナに入った俺はいい所を見せたいと調子に乗って普段よりも長い時間サウナ室にこもっていたのである。

    まさか気を失うまでとは思っていなかったが、先輩との旅行に緊張してしまって前日から何も口にしていなかったのが仇となったようだった。


    「いいから、ポカリ飲んで休んでな」


    起き上がろうとする俺に手を差し伸べて、先輩はゆっくりと寝室への戸をひいた。

    来た時にはしっかりと見ていなかったがダブルサイズのベッドがふたつ、隙間なく置かれている。

    さすがに動かすことはできないだろうから、今夜はここで先輩とふたりで寝ることになるのだろうか。

    ドキドキと高鳴る鼓動はサウナのせいだけではないだろう。

    連れられるままにベッドに横になると、畳まれたままの新しいバスタオルを広げて体へ掛けられた。


    「見てないからね」


    そうひと言残すと、寝室から見える露天風呂を隠すように障子をひき部屋を後にする。


    (温泉でゆっくりしたいから見るなってことかな)


    呑気にそんなことを考えながら枕元に置かれたポカリに手を伸ばした時、かけられたバスタオルがはだけたことでやっと理解した。

    準備のいい先輩と違って、普段のサウナと同じようにタオルを腰に巻くだけだった俺は水着なんて着ていなかったのだ。


    彼女に心配をかけてしまった申し訳なさと、不用意なまま見られてしまった羞恥心に、広いベッドの上でひとり悶えることしかできなかった。


  • 2023/04/12 14:36「先輩、準備いいですね」


    学生時代に寄せていた思いを知ってか知らずか、目的地までの車内は先輩の枕がわりにされていた。


    「先輩、もうつきますよ」


    新宿からおおよそ1時間半、距離と時間で言えば大したことはないのだが、先程までの都会のビル群とは打って変わって緑豊かな自然が広がっている。


    「んー、よく寝たー」


    荷物を俺に持たせて大きく伸びをすると、さすがにくい込みが気になったのかショートパンツの裾をぐいっと下へさげて迎えの車へ乗り込んだ。


    「先輩、ぶっちゃけずっとおしり丸見えです」


    「うるさいな。見なきゃいいでしょ」


    許されるのであればまじまじと見たいところではあるが、鈍感な先輩にはこれくらいでは伝わらないのでありがたい。

    小さく音楽が流れる車内で、更に小さく言い合いをしていたらあっという間に住宅街の中にある宿についた。

    「お寛ぎくださいませ」と通された客室は、想像以上に広く落ち着いた和風の空間だ。

    リビングと寝室にわかれた部屋に、ダイニングと縁側までついている。


    「先輩、ほんとに奢られちゃっていいんですか」


    豪華な部屋の作りにたじろぐ俺とは対照的に、早速縁側で寛ぐ先輩は手招きして笑う。


    「いいからいいから。そんなことより休憩したらいっしょに入ろうよ」


    視線の先にはゴンゴンと音を立てた本格的なサウナ室とちょろちょろと水が注がれる水風呂がある。


    「このためにちゃんと水着持ってきたんだ」


    「先輩、準備いいですね」


    漫画であれば横にワクワクと効果音が描かれそうなテンションの彼女とは対照的に少し残念な気持ちになりながらも、無防備に投げ出された脚にただただ生唾を飲むことしかできなかった。


  • 2023/04/12 12:22「今日はよろしくね」


    後輩くん、来週の月曜日って暇?



    そんなメールが届いたのは先週の中頃だった。

    送り主は大学の先輩で、卒業した今でも月に一度は繁華街に繰り出して終電ぎりぎりまで呑みに付き合わせてくる女性である。



    週の頭から飲み会ですか?
    なんか大事な用があるとか言ってませんでした?



    確か先月スポーツバーで盛り上がった時にそんなことを言っていた気がするのだが…如何せん酔いと周囲の歓声に飲み込まれて記憶が定かではない。



    いいから、ちょっと旅行付き合ってよ。



    何を言っているんだろう。

    またいつもの無茶ぶりか、と断りの連絡を入れようとすると持っているスマホが震え出す。


    「先輩、急になんですか。俺行きませんよ」


    「後輩くんサウナ好きって言ってたよね。前に話してた宿の予約取ってあるから一緒に行こうよ」


    「え、あの宿予約取れたんですか!?にしても突然すぎて今月余裕ないしなあ…っていうか先輩旦那さ」


    「奢りだから」


    「行きます」


    言葉を遮られてしまったが、先輩のことだからまたなにか旦那さんとひと悶着あったのだろう。

    呑みに誘われる時も大体は旦那さんの愚痴からスタートするから慣れてはいるものの、ストレス解消に付き合わされるこちらの身にもなっていただきたい。

    とは言え、以前先輩が行きたいと話していた宿には興味があった。

    突然行くには少し手を出しづらい価格帯ではあるものの、部屋に露天風呂とサウナがついているサウナーの間では有名な旅館である。

    幸いにも今月は仕事が一段落して余裕があるし、上司にもこのタイミングで有給を使えと急かされていたからなんとかなるだろう。


    「じゃあ月曜日の12時、新宿で待ち合わせね」


    勢いに押されるまま約束を取り付けられると、少し機嫌の良くなった先輩の鼻歌を最後に電話が切られた。







    「後輩くん、お待たせ」


    約束の12時から少し過ぎた頃、パーカーにショートパンツにスニーカーというラフな姿で先輩が現れた。


    「また随分短いショートパンツですね」


    学生時代にはよく見た姿ではあるものの、最近は仕事終わりのカッチリとしたスーツ姿で会っていたから正直目のやり場に困ってしまう。


    「おしり見えそうですよ」


    「ネットで買ったら思ってたよりも短かったんだよね」


    そう言って先輩はなんでもなさそうに笑ってスタスタと高速バス乗り場へ向かってしまう。


    (いや、見えてる見えてる!)


    1歩踏み出すごとにくい込んでいく薄いデニム地が、先輩の丸い臀部を露わにしていく。

    周囲の視線から隠すようにぴったりと後ろへつけるとなんだな舌打ちが聞こえたような気がしたが、気の所為ということにしておこう。


    「今日はよろしくね」


    バスに乗り込んで上機嫌に笑う彼女の顔は、目で追いかけるだけしかできなかったあの頃よりも随分大人びて見えた。