時々

「もうどうでもいいから一人にしてくれ」

って

「誰の期待にも応えたくない」

って

泣きたくなる時ってないですか？

そんな人にこそ「大丈夫」って

言ってあげたくなるのです。

大丈夫、あなたは大丈夫。


人は誰だって、誰かに認めてもらいたい。

でも「あなたはもっと出来る筈だ」って

期待をかけられることが

苦しくなる時もある。

期待されることは有り難いこと。

けれど=嬉しいこと　

ではない場合もあることを

私たちはどれだけ理解しているのだろう。


他人はいつだって身勝手だ。

「立派な人になりなさい」

「今より立派になれる筈」

望まれたわけでもないのに期待して

そして、勝手に失望をする。

「自分の抱いた期待は
相手にとって良いものの筈だ」って

どうして私達、そう信じ込んでしまえるのだろう。


どうしてだろう。

勝手に背負わされた期待に

応えなければならない義務なんて

きっとどこにもない筈なのに

「応えなければいけない」と思ってしまうのは。

欲しくもないものを欲しがって

手に入れなければならないような

気持ちの悪さに苛まれて

重くて、辛くて、苦しくて

自分自身を否定するようで

何もかもが嫌になっていって

馬鹿みたい、本当に馬鹿みたい。

誰かの「理想」に応えるのは

いつだって難しい。


大丈夫、大丈夫。

自分自身を殺してまで

誰かの期待に応えなくたって

欲しくもないものを欲しがらなくたって

あなたはきっと、大丈夫。

あなたとあなたの大切なものを

どうか大切に。


ただ大切なものを、大切な人を

ささやかに穏やかに

愛していられることが幸福だった私が

誰かを追い負かす事に

喜びを覚えてしまいませんように。